夢幻城ばぁる: 『いろとりどりのセカイ』 感想

2011年8月7日日曜日

『いろとりどりのセカイ』 感想

ダレつつも、『いろとりどりのセカイ』を終えたので今更ながら不完全な感想を投下。つかさ(残念な緑の子)は面倒なのでスキップしました。一言で表すと、「おもしろいくなかった」です。変な言葉ですが私の感覚を示す言葉としてこれ以上のものはないかと。簡単に説明すると「おもしろかった部分」と「おもしろくなかった部分(ストレス溜まる部分)」の波状攻撃、精神の疲弊がパネェ
噂の印刷ミステレカの対応はこんな感じです。

シナリオ
全ルート終えると明かされることになるのですが、本筋の『いろとりどりのセカイ』を含め『少数の犠牲の上に成り立つ多数の平和』が多過ぎて疲れるってか萎える。
該当するのは加奈ルートになりますが、使い回しというかクド過ぎて嫌になった。わ、わふー。

1つ目、体験版でもあった生贄の少女。両親やその世界を守るために身を捧げる。
2つ目、1年に1回ペースである生贄役に白が抜擢され神の御座へ。1回目の少女
    の軌跡を白が辿るver、従者として主人公達がついて行き内面やら世
     界観を描写。
3つ目、加奈は幼少の頃に異界へ飛ばされ生贄として住人に追われる
    (生贄にはならずに済んだが、悪意に寄生されて寿命がやばい)。
4つ目、加奈に宿った悪意を除去するために時雨の力を借りたが、
    時雨の力が足りない。そこであゆむが犠牲になって加奈とその場にいる人
    を救う。あゆむの記憶消滅。さらにあゆむに関する主人公やヒロインの
    持つ記憶も消滅。
5つ目、トゥルーの真紅ルートで主人公が生贄となりセカイの修正を行う。

覚えている範囲だとこんなところかな、別に犠牲なく大団円にまとめるべきだなんてことは言わないんですよ。むしろそういったキレイ事の方が気に障る。しかし、しかしだ。似たような状況を何度も何度も読まされるこっちの身にもなって欲しい。
他に書くなら、主人公が崇りの依頼を受けていざなみ(だっけ?)の関係者を皆殺しにしたこと。祟りが加奈に手を出すのは困るが無関係な人間なら誰を殺してもいいってことなのか、意味が分からん。



後は私自身の理解力が乏しいのか読み飛ばしたからなのかはわからないが、終盤ごちゃごちゃし過ぎ。3,4が各ヒロインルートに相当して、他の番号は全部トゥルーの真紅ルートで明かされる……割合ってか分量がおかしい

1.元のセカイで真紅の願いを叶えようとする。
2.真紅の願いを叶えるためには、加奈・澪etcが存在する必要がある。
3.元のセカイに存在しない(古書店に拉致された)のでセカイのコピーを用意した。
 ゲームの舞台設定。
4.セカイを模造し同時にコピーした住人の願いを叶えた。
5.皆の願いが叶い、伴って真紅の願いが叶う。
6.真紅の願いを叶え、満足した主人公が神の御座に帰還する。
7.元のセカイ(1)が修正、巻き戻し。真紅だけが主人公の記憶を保持。
8.元のセカイが5年前から始まる。真紅は1年してから10以降のセカイに飛ばされる。
9.修正により時間を巻き戻したので、コピー世界の住人は願いを叶えなかったまま消滅。
10.神を引き継ぎ。消滅させたコピー世界を設定をいじって再び作成する。
11.真紅と再会、一緒に再びコピーした世界の住人の夢を叶えようEND

自分の中で整理するとこんな感じになるんだけれども、これであってるかどうかすら自信がない。終盤の時系列やら空間関係がややこしいわ!
他でも言われてるが各ヒロインの前座感がヤバイ、加えて真紅ルートで修正した元のセカイでは主人公がいなくても夢を叶えたとなれば、主人公とヒロインって赤の他人で物語の登場人物としてすら機能していないような。コピーと戯れるだけとか虚しすぎる。少し前に発売した電激ストライカーもそうだけど、人間の舞台が観たいのであって人形劇が観たいわけではない。
ちなみに本編の流れは3,4,5,1,2,6,7,8,9,10,11

キャラクター
真紅ちゃんペロペロ 終盤になるほど真紅ゲーが加速します。可愛いか否かで言えば間違いなく可愛い。話の流れは合わなかったけど、そこは満足しています。


「さぁ、誰と在ることを望む?」 と尋ねる場面の真紅や最後の再会で「ひどいよ神様」辺りの真紅の表情が素晴らしすぎて泣ける。すごくいじめたいです、基本笑顔に弱いのかなぁ。
学園周りの背景は秀逸だと思う。私の中では異世界に深く関わる流れだと思っていたので、数多のセカイの背景を色々楽しみにしていたのですが、そういった背景にが少なくて残念。


演出
システム面は自前のエンジンを用意しているだけあって強い。
テキストや音声の細かい設定は当然のこと、見た目のデザインも綺麗に整っていて気持ちがいい。CGを拡大できる機能がありますが、ミスクリック以外で使う機会がなかった……。
他の美点としては、サウンドモードのBGMを選択してそれを流したままCG閲覧できるとか。些事ではあるけど、これができないゲームって多いんですよね。顔や立ち絵はころころ変わるのでそれだけ見る分には苦痛ではないけど、話が絡むとイライラ。


楽曲
アレセイヤのアレンジが最初に流れた時は(アップテンポ過ぎて)なんて場違いな曲、と思ったけど1周以上流れるとそうでもなかった。しかし、未だに前奏の部分が気になる。


点数(5点区切り)
70点

65でもいいかなとも思いましたが、BGMや絵の水準が高いのは事実なので70で。確かに完成度は決して低くないけど周りの高評価に驚いている自分がいます。特に終盤の展開はちょっとついて行けませんでした。
似たようなネタを何度も使う部分や、攻略……救済したヒロインが全部作りものでなかったことになるとかが受け入れられません。神が関わった壮大な自作自演ですね。面白い部分も多々あると思いますが、それ以上に色々かったるすぎるのでオススメはしません。



いろとりどりのセカイ』オープニング

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